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ロマンシュ語(ロマンシュご、 , rumàntsch, , )は、インド・ヨーロッパ語系統のロマンス語派に属するレト・ロマンス語群に属する言語。スイス連邦において、ドイツ語(アレマン語)、フランス語、イタリア語(ロンバルド語・ティチーノ語)とならび、第4の国語として認められている。これは2000年に制定されたスイス連邦新憲法においても変わりはない。 ただし、スイス全域で公的に使用出来るスイスの公用語の地位はなく、実際はスイス南東部にあるグラウビュンデン州のアルプス北山麓の渓谷地などきわめて限られた土地でしか使用されていない。2000年のスイス国勢調査では、約3万5000人がロマンシュ語を「一番堪能である言語」として掲げたが、「日常的に使用する諸言語の一つ」だと答えたのは6万人強である〔Furer, Jean-Jacques: "Eidgenössische Volkszählung 2000. Die Lage des Romanischen." Bern 2005.〕。3万5000人はスイス人口の0.5%に満たないが、南東スイスのグラウビュンデン州では法律上の公用言語となっている。ロマンシュ語圏に属する116の自治体の中で、98の自治体が小学校・中学校の教育をロマンシュ語で行っている〔 Gross, Manfred: "Romanisch. Facts & Figures." Chur 2004. 〕。使用人口を年齢別に見た場合、多くが高齢層であるが、ロマンシュ語が学校で使用されているため、次の世代に伝えられる可能性がある。スイス連邦はさまざまな政策でこの言語の保存を試みている。〔河崎靖、坂口友弥、Rüegg Jonas、熊坂亮『スイス「ロマンシュ語」入門』(大学書林、2014年)p.9-29 を参照〕 == 言語学上の特徴 == 言語の響きはイタリア語にほど近いが、イタリア語ほど母音過多ではなく、語彙などの分布はフランス語に共通する。最も地理的に近いドイツ語は、ロマンシュ語とは語派が異なる(ドイツ語はゲルマン語派)にもかかわらず、この言語に大きな影響を及ぼしている。 ロマンシュ語が最終的に標準化されたのは1982年とかなり最近になってからのことで、その際に正書法の見直しが行われ、それまで使用されてきたいわゆる「奇妙な」綴り字(tgなど)から、よりヨーロッパ諸言語の綴り字方法に近い正書法が確立された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ロマンシュ語」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Romansh language 」があります。 スポンサード リンク
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